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パープルレイン(1984年映画) [映画]

前の記事で、プリンスの訃報について書いたが、今更ながら、「パープルレイン」のDVD 買った。

初公開から30年以上たってはじめて、全映像を見ることになった。

DVD_purple rain.jpg

「When Doves Cry 」や、「Let’s Go Crazy」,「Purple Rain」のPV で何となく断片的に見てたのだが、この機会に映画を見て良かったと思う。



CDは映画のサウンドトラックという位置付けだったが、プリンス・アンド・ザ・レヴォリューションが、全曲担当している。 映画の中では、他アーティスト(ザ・タイム・アポロニア6)の曲もあったが、収録はされていない。 CDの収録曲を、下にビルボードの順位とともに記す

1. Let's Go Crazy (1位)
2. Take Me With U(25位)
3. The Beautiful Ones
4. Computer Blue
5. Darling Nikki
6. When Doves Cry (1位)
7. I Would Die 4 U(8位)
8. Baby I'm A Star
9. Purple Rain(2位)

 アルバム中、5曲もシングルカットされて、全米1位が2曲 もあったのだから、勢いがあったな。リアルで聴いていたけど、またシングルカットするのって感じだった。 この頃のMTVの影響は本当に凄かった。マイケル・ジャクソンの「スリラー」、マドンナの「ライク・バージン」、シンディー・ローパーの「シーズ・ソー・アンユージュアル」なんかも、何回もシングル・カットしていたね。

 今までB級映画くらいにみて、あまり興味なかったが、以外に良かった。この頃(84年)は、ロックミュージシャンの曲を使った映画が随分ヒットしていたので、「ビバリーヒルズ・コップ」、「フット・ルース」、「ストリート・オブ・ファイア」、「トップ・ガン」など見て共感した今は、40代、50代の世代の人には、必ず懐かしいと思う。

ストーリー(ネタバレ含みます。 括弧内はサウンドトラック )

プリンスが演じる「キッド」が率いるロックバンド「レヴォリューション」は、ミネアポリスのファーストアベニューというライブハウスで、ライブを繰り広げている。 結構人気のあるバンドのようだ。 (Let's Go Crazy ) そこへ、一人の女性(アポロニア)が上京してきて、キッドの演奏を見て、お互いに一目ぼれする。また、別のファンク系のバンドのモリス率いる「ザ・タイム」も人気があるようだ。( Jungle Love (The Time) ) 彼は、ライブハウスの店主のビリーと懇意にして、キッドを蹴落とそうしている。  ライブハウスのウェイトレス嬢 ジルは、キッドに、ウェンディが作ったデモテープを聞いて、とキッドに渡す。 家に帰ると、父親が母親を殴ろうとしており、止めに入る。

 そんな憂いの中、街を歩くと、アポロニアに出会う。 意気投合して、バイクで近くの湖まで初デート。彼女は、「歌手としてデビューしたいので後押しして」、と頼むが、キッドは、「いやだ」と断る。そんなに簡単には話を受けないのが殿下のいやらしさ。「ミネトンカ湖の水で身を清める儀式をしなければならない」と条件をつける。これをアポロニアは、間にうけて、裸になり、ドボン。キッドが冗談だよと、止める間もなく、飛び込んでしまったが、湖は水は冷たく飛び込むようなところではなかった。そんなハプニングもあり二人の仲は急接近。 (Take Me With U)

 
ライブハウスで。バンド仲間、リサ、ウェンディは、キッドが彼女らの「デモ・テープ」を聞いてくれないことにクレームをつける。 一方、モリスは、アポロニアを、女性バンドのボーカルとして売り出そうと考えている。 アポロニアに声をかけて、ライブの席で話をするけど、キッドは、「The Beautiful Ones」で、彼女への愛を唄い、アポロニアは、キッドにメロメロになる。キッドの家に行き、より親密な中になる二人。

 
翌日、モリスがアポロニアに、モーションをかけ、彼女はうかつにも話に乗ってしまう。その晩、キッドの家で、アポロニアは、キッドにクラウドギターをプレゼントする。喜ぶキッド。だが、彼女は、モリスと組んで、歌手としてデビューすることの許しを請う。思わず、アポロニアの頬を殴ってしまったキッド。失った彼女を想い出し、バイクで彷徨う (When Doves Cry)

 家に戻ると、父親がまた、母親に暴力を振るったようだ。気持ちを高ぶらせて、親父の部屋に入っていくと、美しいメロディーが聞こえてくる。父は、昔ピアニストだったのだ。結婚はするな、と諭される。 その後、ライブハウスで、2曲演奏するが、「Computer Blue 」「Darling Nikki」、卑猥な内容のために途中で、アポロニアはいたたまれなくなり、出て行ってしまう。

 アポロニアは、別のライブハウスで、「アポロニア6」として、「Sex Shooter」 を披露する。ダンスと色気で大受けするが、それを冷ややかに見るキッド。 ファーストアベニューの店主ビリーからは、明日受けなきゃ、クビだと言われる。 モリスとアポロニアが酔っ払いながら帰るところで、キッドはアポロニアを奪って、立ち去る。 キッドは、アポロニアに止めろと言うが、言うことをきかない。 アポロニアは、キッドから貰ったリングを投げ捨ててしまう。

 家に帰ると夜中に、父親がピストル自殺をする。タンカで運びだされる父親、キッドは警察に事情聴取を受けるが、その後、自暴自棄になる。落ち着きを戻した時に、あの「テープ」を聞いて、ピアノに向かい作曲に打ち込む。

再び、ライブハウス。 ザ・タイムの「Bird」の演奏。 楽屋では、ザ・タイムからは、最後だな、という感じで笑われる。 最後の望みをかけて、演奏したのは、ウェンディとリサから貰ったデモテープで作った「パープルレイン」だった。 この曲を親父に捧ぐ、と告げて、作曲は、リサとウェンディです、と彼女らに目で合図するキッド。 ウェンディが静かにイントロを弾き始める。 曲の美しさに圧倒される会場。本当に紫の雨に包まれたような一体感。 何度もうなずいて、唇をかみしめるマスターのビリーが印象的、キッドも思わず、感極まって、ウェンディの頬にキスする。そして、拍手喝采。ステージから降りて、アポロニアを探すキッド。 建物の外には、泣いているジルがいた。(やったぜ。)、という感じで挨拶するキッド。 アポロニアも群衆の中にいた。互いにキスをして、謝る二人。

 キッドは、ステージに再び上がり、アンコールに、アップテンポの「I Would Die 4 U」、「 Baby I'm A Star 」を唄うのだった。

 

以上。

映画の流れからは、

1. Let's Go Crazy
2. Take Me With U
3. The Beautiful Ones
6. When Doves Cry
4. Computer Blue
5. Darling Nikki
9. Purple Rain
7. I Would Die 4 U
8. Baby I'm A Star

の順番なので、プレイリストを作って聞いている。 でも、LPレコードの時代には、B面のトップが「When Doves Cry」で、ラストが「Purple Rain」 というのも納得できる曲順だ。

ザ・レヴォリューションのメンバー
Prince (ボーカル・ギター)
Wendy Melvoin (ギター)
Lisa Coleman (キーボード)
Brown Mark (ベース)
Matt Fink(キーボード)
Bobby Z. (ドラム)

 この中で、重要な役を演じているのは、Wendy と Lisa。 特にWendy は演奏シーンでは、殿下の傍にいるので、すごく目立つ。

 
プリンスの自伝的映画と言われるように、両親が離婚したり、下積みの時代が描かれていたり、苦労してたんだな、と思った。バンドの中での身勝手であったり、アポロニアの扱いといい、若気の至りといったところが初々しく感じる。 「Purple Rain 」がラストに演奏されるが、このシーンが、一番感動的。映像を見たことによって、「Purple Rain
」が、より素晴らしいバラードと感じている。 捨て曲なしで、まさに天才性を発揮した完璧な作品だ。(映画・CDともに) この作品は、アカデミー賞の歌曲・編曲賞受賞と、グラミー賞の最優秀映画賞を受賞している。

また、いい脇役に恵まれているのも、この映画の特徴。タイムのモリス・デイも非常にコミカルで悪役には見えないし、彼のアシスタントのジェローム?もいい味出している。アポロニアも、非常にセクシーでこの映画の雰囲気にはピッタリだった。しかしながら、あの曲(Sex shooter)は、エロチックな歌詞だが、あまりイケてない感じだったな。 だから、ゴールデンラズベリーの音楽部門でにノミネートされたのかな。

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